本日の北羽新報さんの記事もまた、
実に読み応えのある内容でしたが、
能代市の商業地の地価下落、
この30年で9分の1だそうです。
驚きというか、涙も出ないような、
そんな惨劇たる数字に…。
いわゆる地価も路線価も、
土地売買取引の参考になりますけれど、
実態は、もっと切実です。
売れない土地や、値段が下がり続ける土地は、
この地価や路線価よりももっと、
実売価格が優先されるのです。
需要と供給で考えれば、当然ですね。
旧市内、柳町や中和から畠町、そして花園町、
昔は坪20万以上したなんて時代が、
この30年前あたりでしょうか。
能代が最も勢いがあった時代なんでしょう。
能代は何も商業地だけでなく、
どこも土地の値段はどんどん下がっているわけで、
土地売買は、マジで早く売るのが鉄則、
毎年下がりますから。
中心市街地の活性化ができないのは、
こうした商業地自体の需要の減少や移転など、
それで付加価値の創出が困難になり、
さらに悪循環の負のスパイラルは止まらない、
結果地価も何も下がりに下がり、
もう手がつけられない、これも一因なのです。
栄華あれば、衰退あり。
逆に郊外では、地価上昇というか、
昔より需要が大幅に伸びたところ、
はい、四小学区周辺や東能代ですね。
昔は、もっと低かったようですが、
今では、坪7万から8万程度です。
大手資本のデパートやショッピングセンター、
これが成り行かなくなるレベルです。
平成とともに歩んできた能代の商業地は、
平成の終わりとともに、完全に埋没一歩手前、
畠町から柳町の栄華を知る最後の年代としては、
やはり、寂しい気持ちが多いです。
30年でこんなになるってのは、
誰か予想できたんでしょうか!?