株式会社 サンワ興建

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『お家分裂騒動の行く末』。

2018.08.07

父を追い出し、実権を握った娘、

何だか歴史の話のようですが、

大塚家具のお家分裂騒動の続きです。

ここに来て、娘率いる大塚家具の業績不振、

これがもう待ったなしの状況とかで、

他社による資本経営支援なしではもたない、

こんなニュースが流れました。

 

従来の父親の経営方針を良しとせず、

今の時代には、そぐわないとして、

新たなスタイルへと舵を切った、大塚家具。

社長交代までの対立がもたらしたマイナスのイメージ、

そしてこれまでの、高級路線から低価格路線への転換、

その他いろいろ、変えた部分はあるのでしょうが、

ニューオープンの時には、マスコミもこぞって報道、

しかし実態は、結果は、消費者は大きく離れていった。

総業地も、ひっそりと閉店に追い込まれたあたりから、

もう限界であったのかもしれません。

 

追い出されたカタチになった父親は、

父親を信じた社員と共に、別会社を設け、

これまでの大塚家具を継承しているわけですが、

先日のインタビューがまた、悲しかったですね。

 

正直どこの家族にも、対立や喧嘩、

分かり合えない瞬間というのは、ある。

啖呵を切った娘が、今さらどの面下げて…、

そういう見方もあるのでしょうが、

そしてまた、父親にだって考えはあるわけで、

裏切ったのは娘、でも娘は娘、

「どうして相談してくれなかったのか」、

互いのちっぽけなプライドのせいで、

もう後戻りできないどころか、

大切なモノを失ってしまう、

そうなってからでは、遅い。

 

大塚家具のお家騒動の行く末は、

昭和から平成、そして平成が終わろうとしている中、

多くの日本人が失ってしまった、美しい美学、

いや美学というか、大切な何か、

何だか、人ごとには思えないのですが。

 

娘の失敗を、娘自らが認め、

そして、父親が手を差し伸べるのか、

ドラマのような話であることは、間違いない。

 

しかし、大塚家具の苦悩には、

ニトリやイケヤ、無印などのファスト系の台頭と、

また、それを良しとする世論の形成、

これもまた、原因と言われています。

 

私は、家具は一生モノという考え方であり、

大塚家具は、好きです。

東京にいた頃も、その雰囲気を感じに、

何度も行った記憶があります。

さあどうなる、大塚家具。

 

 

 

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