『東京に勤め、能代に暮らす』。
2017.12.17
今の若者はまず、東京を目指します。
まあ、チャンスや可能性という面で見れば、
圧倒的に、能代よりは多く広がっている、
その先にある未来がどうなるのかはまず置いておいて、
ほぼ疑いもせず、能代を後にする現実、
まあ、私もそういう人間でしたので、
否定することはできませんし、しません。
大海を知らなければ、一流を知らなければ、
できないこと、わからないことが多いですから。
東京生活は、しておいて損はないと思いますが、
ただ、いつも感じることとしては、
「東京に行けば、何とかなる」わけではない。
「東京にいるから、すごい」わけではない。
誰もが、都会暮らしに順応できるわけではないし、
そして都会で、成功できるわけではない、
東京に、何を求めるのかなんでしょうけれど、
都会と田舎ほど、優先順位は違いますからね。
都会と田舎を比較することは、難しいですが、
世の中がさらに成熟度を増し、変化が起きています。
そして別に東京でなくてもできること、
昔より、場所や距離の問題という障害は消えつつあります。
価値観やこれまでの常識が変化している今、
先駆者たちが、今になって東京を離れるケース、
地元や他地域に移っても、十分やっていけるという、
そんな新たな生活スタイルが確立されつつあります。
リモートワークという、新たなカタチ、
「東京に勤め、能代に暮らす」
そうです、こういうことですね。
能代でも、まだまだ少数ですが実現しています。
たぶん心の中では、こうした予備軍さんというか、
できることならという、潜在的な希望者さんは、
きっと、相当数いらっしゃるのではと思います。
ただ、一番の大きな問題はですね、
これができる人というのは、完全な実力者であり、
誰もができるわけではないということです。
何より、家族や職場の理解が必要ですし、
そして、事実きちんと成果を上げられること、
成功のハードルって、相当高いはず。
何気なくできるわけでは、決してないないのです。
大抵、Aターンを希望する方々のネックになるのは、
これまでの生活水準が下がることへの不安や抵抗、
そりゃそうです、わざわざ不便で貧乏になるために戻るなんて、
そんなことなら、都会で暮らしますよね。
今の職場を退職し、田舎で新たに職を探す、
これまでは、というか、今でもですが、
Aターンは、基本このスタイルなので進まないのです。
まあ、すべての業種職業職場でできるわけではないですが、
中には、このリモートワークが十分成立する仕事はある。
ITやらその他今流行系ってのは、まさにそうです。
能代の未来は、なかなか明るくないと言われますが、
従来型のAターンでの受け皿ってのは、まずないですし、
であるからこそ、このリモートワークの可能性、
行政や各種団体が本気になって誘致するってのは、
都会の企業を一緒に説得し、希望者を受け入れようってのは、
まだまだ、先の話であり、無理なのか!?
企業だけではなく、一家族を誘致する時代、
能代が、能代生まれの都会の実力者たちを受け入れる、
そういう土壌が、もっとできてほしいですね。
こうした都会での成功者たる実力者は、
やっぱりすごいですよ、何もかも。
経歴や経験、人脈、そして行動力。
こうした人が、感じていることとして、
ビジネス環境は、やはり東京だとしても、
住環境生活環境は、東京より能代が良い、
この感覚が、嬉しいことじゃないですか。
こういう人たちが、一人でも多くなる能代ってのは、
私は、未来が全然違うと思いますけれどね。
北羽新報さんの本日一面は、実に良かったです。
ダントツで、今年一番の記事ではないでしょうか。
このリモートワークの実現にですね、
微力ながら携わることができたことは、
私にとっても、すごく嬉しいことですし、
本当に、数多くの刺激をいただきました。