朝晩がグッと冷え込み、秋本番、
こういう時期になると、無性に体が欲する、
それが、きりたんぽです。
秋田県民なら、当然の発作症状です。
きりたんぽ、もっとメジャーになってほしい、
しょうゆ系鍋では全国でもトップ級、
個人的には、そう思うのですが、
きりたんぽは、地元でも大きく意見が分かれるほど、
実は繊細でデリケートな鍋でもあります。
具材に関して言えば、王道7種ですよね。
たんぽ、比内地鶏、ゴボウ、舞茸、糸こん、ねぎ、セリ。
問答無用の、たんぽ神セブンと私は呼びます。
これに準じて、天然なめこなんてのは、プラス賛成です。
作り方は非常に簡単でありながら、
しかし、ベースのダシ一つでレベルがわかります。
おいしいきりたんぽと、そうではないきりたんぽ。
味付けも、作り手の腕が、大きく問われる。
奥が、深い。
それから、地域オリジナルの存在、
これが結構大問題でありまして、
例えば、ニンジン入れるとか、油揚げいれるとか、
なめこがいいなら、シイタケも入れてしまおうとか、
これがまた、きりたんぽ信者には邪道な具材、
そういうのは、だまっこ鍋でお願いします的な、
たんぽ大論争にも発展する、切実な問題です。
我が能代市内でも、実はあるんです。
当然のようにニンジンが投入されたり、
ふたを開けたら、油揚げがプラスされてたり、
旧市内は、結構この2種の確率が上がります。
旧郡部では、まず考えられないです。
あ、旧市内はキンダケもあったっけ。
これはまだ、かわいいほうです。
もっと邪道系具材には出会ったことはないですが、
都会でなんちゃってきりたんぽ、
これには白菜が投入されていたりと、
もはやビックリレベルのたんぽもあります。
きりたんぽ、新米の今時期は必須です。
あ、一年中ベストですけれどね。