東北人にとって、3月11日、
忘れもしない、忘れることもできない。
当たり前の日常が、当たり前でなくなり、
当たり前のことが、どれだけ尊いことか、
何気ない毎日が、どれだけ幸せなことか、
考え方や価値観が、大きく変わりました。
あの日、私は某施設の完了検査の場にいた。
しかし、能代でも気持ちの悪い横揺れと、
鳴り響く緊急地震速報アラームの警戒音、
そして瞬時に起こった全域停電、
「これはマジで、ただ事ではない」
そこから始まった、非日常の生活、
それでも、我々は幸せな方で、
後日、テレビから見える現実に、
言葉が出てこない、想像以上の大惨劇、
今でも、鮮明に覚えています。
あれから月日は流れ、
私は住むところも変わり、
家族も増えましたが、
今日という日を思うこと、
これからも一生続けるでしょう。
私の家づくりをも変えた、東日本大震災、
そこから学んだことを、
そこから大事にしていることを、
私は、曲げるつもりはない。