株式会社 サンワ興建

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『平屋でいい』!?

2018.09.29

家づくりの中で、よく勘違いされること、

「二人暮らしだし、平屋でいい」

こういう話をするお客様がいらっしゃいます。

サイズはコンパクト、二階は使わない、

最低限の部屋数と間取りで十分暮らせるから、

おそらく、こういう発想からなのでしょうが、

平屋に対する間違ったとらえ方をするお客様が、

悲しいことに、あまりにも多いので、

今日は真剣に平屋を少々語ります。

 

二階建てと平屋建て、パッと見ると、

二階建ての方が家として大きく、

結果、コストがかかりそうですが、

同じ大きさならば、平屋の方が高いのです。

同じ大きさであればですからね。

 

例えば、家のサイズを40坪で考えてみましょう。

40坪で二階建てであれば、

総二階なら、1階20坪2階20坪、

合計の40坪ですよね。

40坪で平屋建てであれば、

1階だけで40坪ですよね。

20坪の1階の家と、40坪の1階の家。

リビングが広いのは、贅沢なのは?

 

1階ベースで比較するとわかりやすい。

同じ坪数であれば、2階建てより平屋建てが、

基礎が倍、屋根も倍、構造や表面積の増加など、

結果、圧倒的に平屋建ての方が高くなるのです。

 

30坪超クラスの二階建てと、25坪弱クラスの平屋が、

コスト的には、おそらく同じくらいでしょうか。

「平屋でいい」ではなく、「平屋がいい」でなければ、

簡単には、誰でも建てられる家ではない、

コストだけで考えても、そうなる、

それが平屋なのです。

 

敷地や周辺環境の問題もあり、

平屋は、二階建てよりテクニックや技術、

そして大きくセンスと経験が問われます。

老後の生活を考えたゾーニングであったり、

明るさや採風の問題であったりと、

考えることは、いろいろです。

例えコンパクトではあっても、

そこには何よりゆとりがなければ、

暮らしや先を考えなければ、

はい、平屋は特に難しいのです。

 

平屋は、高級路線シリーズなのです。

だから、若い世代ではまずいないのです。

「平屋に憧れる」人が多いのは、

それは、ダイナミックな空間構成だったり、

同じ大きさであれば、二階建てより平屋が、

コストがかかることを知っているからなのです。

間違っても、平屋でいいとは思わないでください。

平屋の方が安い、そういうことはありませんので。

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