株式会社 サンワ興建

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『空き家問題』。

2018.02.01

能代市から、切実なデータが発表されました。

能代市内における、いわゆる空き家と言われるもので、

何らかの手を加えないと危険であるという、

いわゆるレッドカード状態の特定空家等の数、

実に、28棟というものです。

これを多いと見るか、少ないと見るか、

私は、こんなものじゃないだろうと思いますけれど。

実はこの冬という時期は、空き家なのかそうでないかは、

一目瞭然とも言われますが、

空き家にも、程度問題があってですね、

「まだ大丈夫な空き家」

「そろそろ危ない空き家」

「完全にレッドカードの空き家」→これ、

特に、危険度大と判定されるこの特定空家等は、

①現地調査および所有者等の調査

②助言または指導

③勧告

④命令

⑤行政代執行

こういう流れで進むことが、もはや条例で決まっており、

所有者もしくはその親族(相続権がおよぶ関係者)は、

何らかのカタチで、手を加えないといけない世の中になりました。

簡単に言えば、こういうこと。

周辺住民もしくは行政より、これは危険と判断された建物は、

まず、調査対象リストに載りまして、

行政より所有者もしくはその関係者に、

「危険で危害を加える可能性のある建物ですよ」

「このままでは、ちょっとうまくないですね」

「解体相当と判断されます」

「事故になる前に、解体してください」

「危険です、もう待てません」

「はい、代わりに解体しておきました」

「請求書です、お支払いください」

こうなります。

このブログでも、前からこの空き家問題に対しては、

いち早く目を向けて情報発信してきましたが、

昨年も、実際に行政代執行されたという噂、

ええ、誰から聞いたか覚えていないですけれど、

あったと聞きました。

空き家の多くは、もはやその家その近辺に、

関係者が住んでいない関与していない、

そういうケースが多いそうですが、

でも、たどれば必ず関係者にはたどり着く。

言われる前に、どうにかしたいけれど、

でも、そこには切実な問題もあったりする。

今、行政ではこうした空き家に対する補助等、

そこまでしなければならないという世の中になりつつあり、

事実、補助金を交付している自治体もあります。

空き家問題は、まぎれもなく人口流出と人口減、

高齢者の増加や後継ぎの不在、

これがもたらした悲劇であり、象徴です。

空き家は、一軒でも少ない方が良いことには違いない。

ただ、能代の空き家は、ほぼ人が住める状態ではない、

これもまた、問題に拍車をかけるわけで…。

はい、リノベーションというレベルではないということです。

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