『昭和では考えられない』!?
2017.09.26
昔と今を比べることが、いいのか悪いのか、
これは一概には言えませんけれど、
はっきりと言えることは、
まったく違う価値観や考え方、
昔と今は、こうも変わってしまったのか、
そういうことが多いですね。
今、学校教育現場で問題になっていること、
昔は、ガーンとぶん殴られたり、強烈キック、
部活中の、水我慢で延々とランニングとか、
給食だって、全部食べ終わるまで許しません、
授業中、廊下に立ってなさいとか、
我々の頃が、最後の時代ではないでしょうか。
まあ、カチンとくることや、納得できないこと、
それでも、それを受け入れた時代であり、
特別、親だって、「言い訳無用、お前が悪い」、
こう言われて育ったものですから、
我が子が今、こういう状況になったとしても、
私なんかは、特別何も思いませんし、
「それは、お前が悪い」
同じく言ってしまうでしょうね。
悪いものは、悪い。
それは、大人も子どもも同じですから。
しかし今は、これらは許されない、
昭和では考えられない時代なんですって。
まあ、学校教育現場に限らず、
どちらかと言えば、社会全体もそうですね。
暴力系は、完全にタブーですし、
根性論は、ナンセンスと捉えられます。
食べ物だって、アレルギー優先とか、
ずいぶんと難しいことが、言われますし、
あれこれ、様々にカタチややり方を変えている。
この間、秋田さきがけさんの連載で、
内館大先生師匠様が書いていましたが、
我々が昭和の時代から切り捨てたもの、
これらの中には、切り捨ててはならないもの、
うんうん、そうだよな~と思いましたっけ。
時代は、確かに変わります。
でも、変えてはいけないものもある。
そして切り捨ててはいけないもの、
何だか、そっちの方が多いのでは、
そんな気がしています。
家づくりも、そうです。
家族形態や、家に求めるもの、
何より、住まいのカタチは、
昔と今では、大きく変わりました。
でも、変えてはいけないもの、
切り捨ててはいけないもの、
私なんかは、かなり保守派的な考えですので、
こと家づくりに関してはですね、
昔からの伝統やしきたり、不文律を、
今でもしっかり継承したいタイプです。
でも、これって大事なことだと思うんです。
今だからこその家づくりはあろうども、
昔だったら許されない家づくりを、
今やろうとするのは、大方間違いである、
昭和の家づくりってのは、建物性能は別として、
実によく考えられいると、実感します。
別に有名建築物でなくても、わかります。
日射遮蔽や通風、建物外部との融合は、
間違いなく、昔の方が際立っている。
今の家づくりを、完全否定するわけではないですが、
先人の知恵や工夫というのは、素晴らしいです。
我々世代も、しっかりと継承しなければならない、
私は、そう思う。
こういう部分では、やはり設計事務所の先生方、
そして日本でも超有名なハイパー工務店レベルは、
よくご存知ですし、きちんとしていますよね。
さすがだと、思います。
一般レベルで、一番なくなってしまったものが、
建物外部との融合ではないでしょうか。
借景や、庭や、縁側。深い庇や地窓。
昭和に負けてはならないのです。