家づくりで大切なのは何なのでしょうか!?
はい、非常に難しい問題ですし、
答えは人それぞれ、それが家づくりです。
でも、今日は少々真面目に語ろうと思います。
もちろん、予算あっての家づくりですから、
これまた一筋縄ではいかないですけれど、
個人的に大事にしている想いとして、
「性能と空間ありきの設備は後回し」
極論ですが、これって実は大事なことだと私は思う。
性能を落として、設備グレードは上げる。
これは、やるべきことではない。
ワンランク上の暖かい家を捨て、高級なキッチンを採用、
坪数を減らして、食洗機やら浴室乾燥暖房やら…、
いろんなケースが考えられるのでしょうけれど、
まあ、こういうことです。
ハイグレードの設備を否定するつもりはありませんし、
もちろん、高いだけの価値がある、それが設備です。
でもですね、高いキッチンがおいしい料理を作ってくれるわけじゃない。
それから、初期コストは抑えられても、毎月の光熱費が割り増し、
これは悲しい現実というマジック、本末転倒です。
設備にお金をかけるのなら、
空間にお金をまわしましょう。
性能や資材のグレードアップにお金をかけましょう。
最近特に大人気、玄関へのシューズクロークですが、
これまた否定するつもりはありませんが、
もちろん、我が家でも採用はしておりますが、
シューズクロークを優先するあまり、
家の中の収納スペースが足りないなんてこと、
これまた私は考えられないのです。
住んでから足りないと言っても、
住んでからやっぱり狭いと言っても、
住んでからそんなに使わないと気付いても、
その時には、もう遅いのです。
具体的なケースで説明すれば、
30坪の家で夫婦と子ども二人の4人家族であれば、
私であれば、シューズクローゼットはいらない。
そのかわり、玄関ポーチと玄関はちょっと広め、
もちろん、でき得る限り家の中の収納スペースと、
LDKの空間の広がりを重視します。
そしてまた、性能を重視するべきですので、
食洗機やら浴室乾燥やらにまわすお金があれば、
外壁グレードアップ他に使います。
それから、共働きであれば洗濯干し場的欲を言えばサンルーム。
まあ、共働きでなくても子どもがいれば毎日洗濯、
それをきちんと干せる空間は、リビング以外に必須です。
もちろん太陽と風に当てられるようにするのは当然です。
これはほんの一部ですが、
建てば同じように見える家だと思っても、
毎日の暮らしをきちんと考えているのかどうか、
全然違うんですよ。
この本当に大切な部分ってのは、見積書では見えない。
だから、お客様が困るんです。
だから、お客様が不安になるんです。
住んでからのことをきちんと考えている家、
そういう家を建てれば、失敗は少ないです。
性能は落としてはいけない。
大事な空間を削ってはいけない。
何が大事で、何が絶対に必要になるのか。
これからのお客様には、是非知っておいてもらいたいのです。
悲しい家は、見たくない。
この差は、とてつもなく大きいです。