スタッフブログSTAFF BLOG
『誰のため』!?
さあ、オリンピックモード全開です。
本格的に各競技がスタート、
日本人選手も続々出場しております。
今日はやはり、これっきゃない。
女子モーグル界の上村選手です。
もはや伝説の名言となったあのコメント、
今回は何とかと、親のような思いで祈った人も、
かなり多いのではと思いますが、
結果は、4位。
もちろん、心底悔しかったに違いない。
誰よりも、メダルが欲しかったに違いない。
ただ、残念ながらそこには届かなかった。
その現実を、強く潔く受け止めたその姿、
彼女は、誰よりも輝いていて見えた。
スポーツ界には、往々にして、有名選手には甘い採点が下される。
ミスしても、なぜか高得点。
(私はこれを、ツラ点と呼びます)
う~んと思うことはあっても、それが現実であり、
何人もの選手が、それに泣かされ、それに助けられたことか。
オリンピックは時に、出場選手を英雄にも、国賊扱いにもする。
今回もすでに、大議論が起きております。
「国のために戦っているのに、楽しかったとはなんだ」
「負けてヘラヘラしている姿はおかしい」
選手は、誰のために戦うの!?
自分のため!?
国のため!?
彼女のコメントからですが、
「メダルを獲れていればよかったけど前回よりすがすがしい。
後傾したりエアに失敗したり、もう少し頑張れば越えられたんじゃないかという壁が
今回はない。五輪の4位で悔しくないのは問題かもしれませんが(笑い)」
「本当に楽しいところ。悔しい思いも苦しい思いもするけど、
物凄く成長するし、最高の場所。凄くいい思い出で終われる。
メダルはないんですけどね。そこは申し訳ないとしか言いようがないけど、
頑張ってよかった」
彼女は、間違いなく自分のために、そしてまた、国のために戦った。
私は、このインタビューで、さらに彼女を好きになった。
お疲れ様なんて軽々しく言えないですが、
堂々と胸を張って帰ってきて欲しい。
彼女への批判は、絶対にない。
記録には残らないけれど、彼女はメダリスト。
私は、そう思う。